大学受験のための入試用語辞典

皆さんは、入試のことを調べていて、難しい言葉に出会ったことはありませんか? 入試システムは複雑で、たくさんの専門用語にあふれています。ここでは、受験に向けて押さえておきたいキーワードをわかりやすく解説します。

AO(アドミッション・オフィス)入試

受験生の能力や個性を判断基準にして合否を判定します。大学との相性を総合的に見極めるために、書類審査と時間をかけた面接を行います。推薦入試と違い高等学校長の推薦は必要なく、誰でも自由に出願できます。

一般方式

私立大学で行われる3教科(文系は英語、国語、地歴・公民または数学、理系は英語、数学、理科)を中心に行われる試験です。最近は大学によってさまざまな方式が採用されています。

英語外部試験利用入試

一般入試で英語の4つの技能(聞く、読む、話す、書く)を測る外部英語試験のスコアを採用するものです。最近導入する大学が増えています。

後期・3月入試

一般入試は、2月前半が中心ですが、3月にも実施する大学があります。ただ募集人員が少ないので倍率が高傾向にあります。

公募制推薦入試

大学が求める出願条件を満たし、高校からの推薦がもらえれば、誰でも出願できます。指定推薦入試より条件が緩やか。学業成績だけでなく、スポーツやボランティア活動の取り組みなど、日頃の努力と成果が評価されます。

国公立大学

大学入試センター試験と、各大学が実施する個別(2次)試験の総合点で、合否を判定します。受験生は、センター試験の成績によって出願する大学を決めます。大学によっては、センター試験の成績が基準点に到達していないと、個別試験を受験できないこともあります。個別試験は、学部・学科ごとに行われ、前期日程・後期日程に分かれていることがほとんどです。

個別(2次)試験

国公立大学の入試において、大学ごとに個別で行われる試験のこと。内容は大学や学部によってさまざまですが、一般的に、記述式の問題が中心になっています。前期日程と後期日程に分かれており、ほとんどの大学では、前期日程に多くの募集人数を設定しています。後期日程は最後の受験機会ということもあり、志願倍率は高め。論文や面接といった特殊な科目が課されることも多いため、受験対策が難しい傾向にあります。

試験日自由選択型

同じ学部の複数用意された試験日から受験生が自由に選んで受験できる入試方式です。同じ大学を何度も受験できるほか、併願校との日程重複を回避できるメリットもあります。

実技試験

芸術系、体育系、生活科学系などの学部・学科で採用されている試験で、実際に技術や演技などの課題が課されます。実技試験が大きなウエートを占めている大学もあります。

指定校推薦入試

大学が指定した高校の生徒にのみ、出願資格があります。校内選考を実施し、勉強の成績や課外活動実績、生活態度などで評価します。ハードルが高い分、推薦枠を獲得すれば合格率は高くなります。

私立大学

一部の大学を除き、1回の試験結果で合格者を選抜します。センター試験利用方式、一般方式、AO入試、推薦入試など、複数の入試方式を実施している大学が多く、受験をする機会が豊富に用意されています。入試方式を上手に組み合わせれば、いくつかの大学を併願することも可能でしょう。試験は2〜3教科にて行われることが主流です。

推薦入試

高等学校長からの推薦をもとに、勉強や課外活動などの取り組み・実績を評価して、合否を判定する方法です。推薦書だけで判定できない場合は、学科試験が行われることもあります。指定校推薦入試と公募制推薦入試の2つの形態があります。

スカラシップ入試

=特待生(奨学生)入試

全学部入試

全学部一斉に共通の試験を実施するもので、1回の試験でいくつの学部・学科を受験できるメリットがあります。ただ、大学によって複数の学部・学科を併願できるケースと併願できないケースがあるので注意が必要です。

センター試験利用方式

大学入試センター試験の結果で合否を決定する方式です。センター試験を受けるだけで私立大学の併願が可能となるメリットがあります。

専門学校

入試方式は、学校によって大きく異なります。試験がなく、出願の先着順に入学を認める学校もあれば、大学入試と同じように推薦入試や一般入試を行う学校もあります。一般入試といっても、基礎的な学力試験や、面接、作文などを行うことが多い傾向にあります。

大学入試センター試験(センター試験)

マーク方式で実施される、全国共通の統一試験です。1月中旬ごろ、2日にわたって実施されます。主に「高校で学んだ内容を理解しているか」を判定することが目的。そのため、基礎レベルの学習内容が出題される傾向にあります。国公立大学を志望する場合、1次試験として必ずセンター試験を受けます。また、私立大学の入試方式にも、センター試験の成績で合否を判定するセンター試験利用方式があります。

地方試験

大学所在地以外の場所で実施する入学試験です。大学から離れた地域の受験生にとってはメリットがあります。大学本校と試験日が異なれば複数回の受験も可能です。

特待生(奨学生)入試

成績優秀者を対象に、学費の一部または全部を免除する入試制度です。

分離分割方式

国公立大学の二次試験で、各大学の募集人員を前期日程と後期日程の2回に分け、それぞれの日程ごとに選抜する方法です。同じ大学、学部、学科を併願できますが、基本的には前期日程を第一志望にする必要があります。

別日程複線型

試験教科の異なる複数の選抜方式が採用され、それぞれ異なる日程で実施される試験です。同じ学部・学科を複数回、受験できるメリットがあります。

大学入試制度のしくみ

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インターネット出願

紙の願書の代わりにインターネットで出願できる方式です。導入する大学も増えています。願書を取り寄せる手間が省け、紙に比べ記入ミスを減らせるメリットがあります。

オープンキャンパス

大学が受験生や保護者向けにキャンパスを開放し、学校のことを知ってもらうためのイベントです。入試説明会や相談会、体験授業を実施する学校もあり、先生や在校生と話せたるチャンスもあります。志望校の雰囲気を肌で感じるにはピッタリです。夏休みから秋にかけて開催されますが、年中開催している大学も増えています。

関関同立

関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学の近畿地方にある4つの私立大学を示す通称です。

願書

試験を受けるための申し込み書類です。志望校が決まったら、早めに願書を入手しましょう。

旧帝大

戦前に帝国大学として設立された、北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学の7つの国立大学を示す通称です。

競争率・倍率

一般に競争率・倍率として使われるのは「実質倍率」のことです。これは、受験者数を合格者数で割って算出します。また、志願者数が確定した段階で目安として用いられるのが「志願倍率」です。これは志願者数を募集人員で割って算出します。

傾斜配点

入学試験で使われる配点パターンのひとつです。各大学が重視する特定の教科に一定の倍率を掛け、配点を高くしたり、低くしたりします。文系では外国語、理系では数学が高い配点教科になるケースがあります。

産近甲龍

京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学の近畿地方にある4つの私立大学を示す通称です。

GMARCH

「MARCH」と呼ばれる明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の東京にある5つの私立大学に学習院大学を加えた通称です。

志望倍率・実質倍率

「実質倍率」は、受験者数を合格者数で割って算出します。また、「志願倍率」は志願者数を募集人員で割って算出した数値です。この2つには差がありますが、それは、願書を出しても受験しない人や学校が合格者を多めに出すためです。正しい倍率は実質倍率ということになります。

奨学金

能力のある学生に対して金銭の給付を行う制度です。返済義務のない「給付奨学金」と無利子もしくは低金利で貸与する「貸与奨学金」があります。

小論文

テーマや課題文に対して、自分の意見や考えを述べるもの試験です。一般入試や推薦入試、AO入試などで課されるケースがあります。理解力や分析力、論述力などを判定するために実施されます。

初年度納付金

入学初年度に支払う学費で、入学金と授業料が含まれます。学校によっては施設設備費や実習費などが授業料と別にかかる場合もあります。

評定平均値

高校での成績の平均値のことです。5段階評価での成績を合計して、評価の回数で割ったもの。推薦入試の出願基準や評価対象になるのは「全体の評定平均値」で、全教科の成績の合計を教科数×評価の回数で割って算出した平均値です。

大東亜帝国

大東文化大学、東海大学、亜細亜大学、帝京大学、国士舘大学、または國學院大学の東京にある5つ、あるいは6つの私立大学を示す通称です。

定員割れ

学校が定めた定員を入学者が下回った状況のことを指します。合格者を絞り込んだ結果、定員割れになるケースと志願者数が定員より少ないため、全員合格にしても定員割れになるケースがあります。

2段階選抜

大学入試センター試験の成績で2次試験の受験者を選抜する制度です。センター試験の得点が足りないと2次試験を受けられず不合格となるケースもあります。

日東駒専

日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学の東京にある4つの私立大学を示す通称です。

配点

試験で、各教科に点数を配分することです。配点は、大学や学部・学科、入試方式によってさまざまで、ある教科の配点を高くする傾斜配点もあります。

併願

複数の学校や学部、学科に願書を出し、入学試験を受験することです。最近はさまざまな選抜方式が増え、併願できるケースが増えています。

偏差値

母集団の中での位置を示す数値のことで、学力を測る値として使われています。平均点を取った人の偏差値が50で、そこからどれだけ上か下かで自分の位置が分かります。

編入

一般的には、他の大学や学部に移ることをいいます。短期大学や専門学校などを卒業した人が、出身校での取得単位を認められて、四年制大学の3年次に入学するケースが多くなっています。編入学すると途中年次からの入学となるため、卒業までの年数が短縮できるメリットもあります。

ボーダーライン

合格最低点をパーセンテージで示したもので、入試でどのくらいの得点を取れば合格できるかを知るための目安になります。

補欠合格

合格者が辞退した場合など、欠員を埋めるための方法です。補欠合格者になっても必ず繰り上げ合格になるとは限らず、合格者から入学辞退が出た場合に順次、繰り上げ合格となります。

募集要項

入試の試験日や会場、合格発表日、試験科目、配点などが記載されたものです。入試出願に必要な願書が同封されている場合が多いので、早めに取り寄せた方がいいでしょう。

面接

受験生の適性や人間性などを総合的に見るための試験方法です。医学系学部・学科で行われる場合が多く、推薦入試やAO入試でも課されることがあります。

模擬試験

大学入試の前に受験生の能力を測るために実施される試験です。試験結果をよく分析することで、志望校の選択にも役立ちます。また、入試の疑似体験ができる機会ともなるでしょう。

リスニング

大学入試センター試験で実施される外国語の聞き取りテストです。これとは別に個別試験で独自に実施している大学もあります。

大学入試制度のしくみ

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