世界で学ぶ!留学におけるメリット

交通・情報通信技術(ICT)の発展に伴い、生活や文化だけではなく、教育、政治、経済など様々な面でのグローバル化が急速に進展しています。オリンピック・パラリンピックが開催される2020年、そして現在学校で学ぶ生徒が卒業・就職する2050年頃には、あらゆる国籍の人々と協調、競争する環境になると予想されています。

こうした中、文部科学省では、グローバル人材の育成に力を入れ始めました。大学入試にはTOEFL等を活用し、英語のコミュニケーション能力を重視するようになりました。また、2020年までには留学生を2010年の6万人から12万人に増やすという目標値が設定されています。

グローバル人材の育成が急務の日本において、留学経験を持っているということは、それだけで大きなメリットとなるでしょう。グローバルな視野を持ち、語学力のある学生・人材は、進学や就職のあらゆる局面で必要とされており、有利になります。さらに、海外で研究したり、転勤や勤務をしたりと、活躍の場も広がります。

留学は広い視野、語学力、より専門的な知識、経験を培うことができ、人間としてのさらなる成長が期待できる絶好の機会となるはずです。

留学中は、日本では出会えないような国籍の人々と出会い、日本にいてはできないような体験ができます。

外国で生活をする中で、様々な国籍の人々とうまく付き合っていくためのルールやマナーを学ぶことになります。日本にいては思いつかなかった物事の考え方、価値観に出会うことで、これまでの考え方を見直すきっかけにも繋がることでしょう。一方的な情報しか持っていなかったり、一方的な見方しかできなかった物事も、あらゆる視点から見つめ直すこときっかけになるはずです。

また、日本を離れることで日本という国を客観視できるようになります。母国と日本人の良さを再認識し、世界に類を見ない、日本人の製品・サービスへの品質へのこだわり、安全で清潔な国土について、感謝の気持ちも生まれることでしょう。

世界に飛び出ることで新しい考え方や価値観に触れ、日本にいては当たり前過ぎて気付かなかった日本の素晴らしさを実感することができるようになるでしょう。留学は多角的に物事を考えられる国際感覚が養われ、より一層自分の視野が広げられる貴重な経験となるはずです。

留学生活では 全く異なる考え方や習慣を持つ人々に対して、自分の主張を伝えて生活していく必要があります。学校でも、ディベートやディスカッション形式の授業が多く、大勢の生徒を前にしたプレゼンテーションは日常茶飯事です。日本にいる時と比較して、自分の意見を述べる機会は多くあります。そのような環境の中で、物事をよく理解しようとする姿勢、相手の文化や背景を理解して説明しようとする姿勢、さらに自分の主張をうまく説明する能力が身に付きます。

「お互いの主張を伝え合う」という日本とは違うコミュニケーションの仕方が求められるため、最初は慣れるのに苦労する人が多いようですが、常に相手を理解する、相手に伝えることを考えさせられるため、コミュニケーション能力は各段に向上することでしょう。

留学は外国語を習得するための近道であり、外国語の習得は自分の可能性を広げるきっかけとなります。

  1. 外国語を習得することで、より多くの情報を得ることが可能となります。インターネット上、新聞や雑誌の記事、映画、音楽などあらゆる情報と娯楽を直接理解することができるようになれば、より理解も深まることでしょう。
  2. 進学や就職にも有利です。大学や大学院の進学では、TOEICやTOEFLの点数を基準とする大学が増えました。文部科学省では、2021年度入試から「読む・聞く・書く・話す」という4技能を評価する新共通テストを導入する方針を固めています。そして、海外の大学・大学院への転学・進学という進路の選択肢も増えます。就職においては、企業のグローバル競争に対応すべく、老舗の大手企業だけではなく、多くの新興のIT企業やその他中小企業も、留学経験者、外国人などグローバル人材の採用に力を入れています。
  3. 言語は相手を知り、自分を知ってもらうためのツールです。外国語を話すことができれば、世界中に友達を増やしたり、ビジネスのチャンスを得たりすることにも繋がります。例えば、国際共通語とされる英語の話者は世界に20億人以上いると言われています。日本語話者は約1億3000万人に限定されるのに対して、英語を使えるようになるだけでより多くの人と関わりを持つことができ、ビジネスのチャンスや選択肢も広がります。

海外での留学生活は、慣れ親しんだ日本の習慣と日本語が通じる生活から飛び出して、新しいことに挑戦し続ける毎日となります。日本では何気なくできることでも、海外ではなかなかスムーズに行かないことが多いものです。生活のための各種事務手続き、学校での授業の進め方、様々な場面で、日本では受け身でもこなせるようになことでも、海外では自分から行動を起こさない限りは何の結果も生まれません。意見を主張して、個性を発揮していくことが、常に求められています。

そんな過酷ともいえる環境の中で、外国語を駆使して様々な困難を自分の力で乗り越えたという留学経験は、人間的にも大きく成長させ、今後生きていく上での自信へと繋がることでしょう。

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